2022.01.15
2022.01.15
ねこって窓際すきですよね。
私は猫を飼った事ありませんが好きです。でも犬も好きだし動物全般すきです。
それはもはや好きという感覚というより居るっていう感覚に近いのかもしれない。
当たり前のようにそこに”居る”っていう感じです。そこに嬉しさを感じる。
生き物を特別扱いするのは自分にとっての共生とはちょっと違うので特別扱いはしたくないんです。
人間も自分も特別ではないし、自然にとっての自然でいたい、と、そう思っています。
『いる』1997年/ホフディラン
ねこを飼ってる友人が多いのは東京に住んでいるから?
分かりませんが、猫派?犬派?飼うならどっち?と聞かれていつも困惑してしまう人、結構いるのではないでしょうか。
養老孟司のインタビューで、
何かの話の流れでインタビュワーに”白”って文字を書いてごらんって言ってて、書き終えた紙をみた養老孟司が「でもこれ黒じゃん」ってペンの色見て屁理屈を言うのは有名ですが、マジな話、これはなんの屁理屈でも無いらしく、やっぱり感覚的に生きてる動物にはそれは黒だと認識するし、だから動物に言葉を教えるのは難しいんだそうです。そういうところをすっ飛ばせる人間の感覚を揶揄していました。
それでやっとTシャツの話ですが
猫のTシャツに限らず動物のプリントTシャツが流行っているみたいです。
空前の古着ブームでこれまで一切人気のなかったアニマルプリントの古着を着てる人を良く見かけます。その中でもやっぱりダントツで猫と犬!だそうでチンパンジーとか可愛いのにあんまり人気無いそうです。
やっぱりペットとして親しみがあるからなんですかね。ラッコのTシャツほしい。
作ったTシャツはサーモインクといわれる温度で色が可変する特殊なインクでプリントしています。暖かいとこに行くと消えて、寒いとこに行くと現れるなんとも不思議なインクです。
温度変化がデザインによって可視化されると不思議とそれが生きてるって感じしますよね。着て喫茶店なんか入ってドリンクの結露がプリントの上に落ちたりするとそこだけ黒くデザインが浮かび上がったりしてなんか面白いです。ブームや流行はありますが、このテクノロジーとTシャツの対比もひとつとして、ぜひともあなたのアニマルTシャツコレクションにおひとつどうぞ(?)。
・ワン(バウワウ)/wank(bowwow)
犬の鼻だけをコレクションしている男がいた。
「これは犬全部で十四万円のシーズー犬ですが、鼻だけでも八万円です。」
イアンカーティスがどうとかピーターサヴィルがどうとかたくさん擦られてるデザインですね。keisuke kandaの神田さんが仰ってた「流行の後ろにくっついて、膝カックンかますくらいが楽しい」っていう言葉が凄く頭に残ってるのですが、この意外性みたいなやられた感覚っていうのは既視感が程よくのこっている物で尚かつ所有権がなく誰でも気軽にサンプリングされてるものから生まれたりするのかな。出し抜き方色々だな〜なんて思ってて、マジな話、僕はjoydivisionよりニューオーダー派ですが、ここ数日と淡々とした日々が続いた中で静かな夕方に心打たれたり、毎日同じ物を食べてごくたまにとんかつ食べに行ったりしたらこれまでにない衣の甘みに感動したりしてるのです。
例のアルバムのアートワークでは当時、ピーターサヴィルがケンブリッジ天文学百科事典から直接あの「パルス波形」のダイアグラムをコピーし、それをそっくりそのままjoy divisionのアルバムカバーで使用したってやつですが、そのパルス波形っていうのはこぎつね座にある中性子星CP1919から発信されているパルサー(波動)のことで、文献に実際に記載されている「eighty successive periods」っていうのは直訳すると「80の連続した期間」、これはそのパルサー波形を80日観測したときに1本の線が1日として80本のグラフで表示されていて、そこから観測された日々の記録があの有名なダイアグラムになるわけですね。
最近私のテーマであるjust(ただの)っていうありふれた日常を意味するフレーズをつけたら「ただの連続した80日間=平凡な日々」になるわけです。なにも観測されないまっすぐなダイアグラムの完成です。Tシャツは少し薄めのボディーで4.0ozのツルテカ系、大昔に流行ったDiorのTシャツの質感を少し柔らかくした感じに近いなあと思いチョイスしてみました。夏に海へ行けない諸君(私がそうです)、これ着て一緒に市立図書館へいこう。
Strange Border shirt : aragaki yui